熊本市のピアノとリトミック講師 常定美奈子のブログです

モンテッソーリ教育から「縫いさし」指先を育てピアノが弾ける手に! 

こどもピアノ・リトミック教室はリトミック研究センターの認定教室です。

 

リトミック研究センターのカリキュラムにはモンテッソーリ教育が取り入れられています。

※「モンテッソーリ教育」についてはこちらで解説しています。

 

Step2(年少少さん・2~3歳クラス)では紐通しの活動があります。ビーズに紐を通して、数を数えたり、拍子のお勉強をしたり・・・。手先の器用さ、集中力などをやしなう活動でもあるんですよ。

その紐通しができるようになった子たちは縫いさしにチャレンジしています。

Step4(年中さんのカリキュラム)に入っている、縫いさしとはこれ!

まずは黒い点のところに穴をあけ

針と糸を使い縫っていきます。

 

完成!

縫っている絵と完成写真が違いますが、ゾウは前回の宿題なのです。

 

車の絵は次回完成している予定。

本当はゆっくりと自分で決めた分だけさせてあげたいのですが、限られた短いレッスン時間ですので、宿題にしています。

 

縫いさしの良いところは、まずは子どもたちが大好きなところ!

 

「好きなこと・やりたいこと」は成長に必要な事だからやりたいのです。

好きでやりたいからこそ、多少の難しさも難なくこなしていけます。

 

かなり細かい作業で時間がかかるのですが、とっても集中してやり遂げます。集中力とやり遂げる力が育つのです。

 

そして細かい作業を細い針をもって行うことで、自然と正しい指先の使い方ができるようになっていきます。

親指と人差し指でしっかりつまむことが出来ると正しく鉛筆を持てる準備が整ってきます。

 

鉛筆を持ってみると親指と人差し指がうまく使えてなくても、縫いさしだと出来たりするのです。細い針に力を集中させないといけないからですね。

 

親指の発達はピアノを弾くのにも必要です。親指がしっかりしないと良い手の形は作れません。

手を使わなくても日常が送れるようになっているせいか、ぽにょぽにょのかわいいおてての子が増えています。

 

かわいいのは歓迎ですが、それではピアノは弾けません。

ピアノを弾く以前のところで苦労をすることになります。

 

楽器を弾かなくても、器用な手は一生の財産。楽しみながら育てていきましょう。

 

最後に、この写真はStep4(年中さんのカリキュラム)の教材の中のものではありません。

教材の中の物だけでは物足りない子が多いので他の教材も使用しています。

 

写真は年少さんになったばかりの女の子です。

どんどん出来ることが増えているので、はやめに縫いさしを始めています。

 

教材を余分に準備したことにより、始める年齢にかかわらず取り組むことが出来るようになりました。

ピアノから始める大きなお子さんにもお勧めします。

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