「どんなことが出来るようになりたいですか?」

ピアノの生徒さんが入会されるときにそうお尋ねすると、よく出てくる言葉があります。

 

「知っている曲やテレビで流れているような曲をさっと弾けるようになりたい」

 

確かにそう!そんなことが出来るようになったらうれしいですよね。

 

ピアノのレッスンで身につけたい力は大きく3つだと思っています。

 

入会時にお渡ししている文書にもHPにも書いているのですが、この3つ。

1. 音楽についての知識を知ること・楽譜を読めること・ピアノが弾けるようになること
 
2. 練習が出来るようになること。
 
3. 自分との付き合い方を覚えること。
 
  
 
1.は当たり前ですね。ピアノを習うのですから。
 
 
 
レッスンの中で、ピアノを弾くためのいろいろな知識を学んでいきます。それは音楽全体で役に立つ力になります。音楽はピアノだけではありません、ブラスバンドに入ったり、合唱をしたり・・、何かやってみたいな、と思ったときにスムーズに入っていける力をやしないます。「音楽と友達」になるための第一歩です。
 
 
楽譜を読むのは本を読むのと同じです。一つの言葉を覚えることと同じかもしれません。
お話だったら文字を読み理解して楽しむ。誰かに読んで聞かせることもあるかもしれません。読んだことを使ってなにかをしたり、ということもありますね。例えば料理をしたり、物を作ったりとか。
 
 
同じように楽譜を読んでピアノで弾いたり、歌ったり、楽器で弾いたり、聴きながら楽譜を見て楽しむという事も出来るかもしれません。物語を読み、想像を膨らませるように、音符をもとに作曲家は何を言いたかったのか、読み取っていきます。とても楽しい作業です。
 
 
 
しかし、言葉を覚えるのには時間がかかるように、音楽の言葉である楽譜を理解するのにはやはり時間がかかります。
 
 
 
言葉も簡単なものを覚えたらだんだんに難しくなるように、楽譜も簡単なものから少しずつ複雑なものを理解できるようになっていきます。
 
 
 
精神年齢が上がると読む本も変わってくるように、弾きたい曲も変わってきます。
最初は「ひげじいさん」で満足していてもそのうち「エリーゼのために」や「子犬のワルツ」テレビで聴いた曲も弾きたくなってきます。練習ができていれば必ず弾けるので楽しみにしていてくださいね。
 
 
 
エリーゼのためにと子犬のワルツは、小学生のうちに弾くのが目標です。
 
リトミックから通ってきている生徒さんは、ほぼ全員目標達成されてます。
 
 
 
エリーゼのためにや子犬のワルツが弾けるくらいになると、テレビで聴いた曲もかなり弾けるようになってきます。
 
 
 
テレビで聴く曲もクラシックだったり、ポピュラーだったりジャンルは様々ですが、ポップス系の曲はリズムが難しいことが多いです。和音もピアノを弾いて最初に出てくるシンプルな和音とは比べ物にならないくらい複雑になってきます。
 

ポップスにしてもジャズにしても、なんとリズムが複雑な事か・・・。

楽譜を見ると「うっ・・」となります。聴いて耳コピするのもかなり大変ですよね。

 

でも、だからカッコ良いのですよ。

 

「弾きたい曲アンケート」をとるとかなりの人が書く「情熱大陸」、かっこよく弾くためには曖昧なんとなくではダメなんです。正確に細かいリズムをきちんと取らないといけません。正確に細かいリズムを弾くためにはテクニックが必要です。

「必要性」を感じられると練習曲もハノンも頑張れます。

 

ピアノ教室ではクラシックピアノを習うもの、と思っていらっしゃる方もまだまだ多いですが、ポピュラー系の曲から学ぶことは多いです。身につけたテクニックはクラシックでももちろん役に立ちます。
 
 
 
中学校での合唱コンクールの伴奏譜を生徒さんたちよく持ってきますが、リズムはポピュラー系に近いものが多いです。幼稚園保育園でも小学校でも「いまどき」な曲を使うことは多いもの。将来的にクラシックだけお付き合いするという事はあまり考えられませんので、どちらも弾けるようになっていただけたらなと思っています。
 
 
 
ポピュラー系の最初のおすすめは「ジブリ」や「ディズニー」の曲です。「弾きたい!」という希望も多いですよ。そしてリズムや和音もシンプルでピアノで弾くのにちょうどいい曲が多いです。
習い始めのころから弾くことが出来ます。連弾にすると豪華に知っている曲が楽しめますね。
 
 
 
いろんなジャンルの曲を楽しんで音楽と友達になりましょう!
 
 
 
そしてそのためにどうしても必要になってくるのが「練習」です。
 
なかなか・・な手ごわいものですが、だからこその良さがあります。
 
 ピアノのレッスンをする上での一番おいしいところですよ。
 
 
 「2.練習が出来るようになること」続きで書きますね。