熊本市のピアノとリトミック講師 常定美奈子のブログです

ピアノの前にリトミックが絶対必要な3つの理由 

熊本市北区のピアノ・リトミック教室Well 常定です。

リトミックにはどんなイメージがありますか?

楽しそう!
親子で遊べそう!
リズム感が良くなりそう!
ピアノの前になんとなく良さそう!

どれも正解です。
私はピアノの前に是非リトミックを経験していて欲しいと思っています。
どうしてなのか理由を3つ書きますね。

リトミックでは音楽に合わせて動きますが、なぜ動くのでしょうか?

色々な考え方があるとは思いますが、私が感じている事を・・

全く動かずに音楽をノリノリでイメージできますか?
無理ではないかもしれませんが、難しいと思います。ノリノリの音楽をイメージしたら自然と身体が動きますよね。

音楽と身体の動きは連動しています。

海や水辺で生まれた民謡は横に揺れるリズムが多いです。山の方の民謡は縦に感じるビートを持っていることが多いようです。熊本では牛深ハイヤは揺れるビートで、あんたがたどこさや五木の子守歌は縦のビートです。

船の上で歌われると自然と揺れて、山では農作業などに合うようにそうなっていると聞きました。

そもそも動きがあるからリズムが生まれてくるのですよね。

もうずいぶんと前のことになりますが、あまり動くのが好きでないお子さんが何人かいらっしゃいました。なので、座ってできる事や、知的なことに時間を使ってしまうことが多かったのです。その時点では、なんでも理解できているし問題ないように思えました。

しかし、ピアノを弾き始めてから・・

リズムが変、音楽のノリが変、と思ったときに動いてもらうと、動きも変です。動きを直すとピアノも直ります。

揺れる感じが出せないときにはスイングが出来てなくて、拍子が変だな、と思うときには動きも拍子とずれていることが多かったです。

表現もダイナミックさが足りないなと思うと、動きもこじんまりしています。これもやはり動きを直すとピアノも直ります。

やはり、リトミックをするからには身体で音楽をしっかり感じて動くのが一番!

そう実感しました。これが一つ目。

2つ目です。

ピアノを弾くのには全身を使っています。

座っているので意外かもしれませんが、手や腕だけではなく、足も身体も全身を使って弾いています。座っているからこそ身体を使うのは難しいかもしれません。

しっかりとした手指、体重を支えられる腕、しっかり踏ん張れる下半身、そしてしっかりとした体幹。身体はしっかりとしているだけでなく自由に動かせると理想です。

リトミックの中でいろいろな動きをしていきます。
一つ一つは特別な動きはないです、日常的な動きをしっかりと出来るようにしていきながら、理想の身体の状態を目指していきます。時間の中で沢山出来るわけではないですが継続は力なり。

「動ける身体つくり」に取り組むようになってから、ピアノを弾くときにかなり効果が出てきました。

3つ目

リトミックでトレーニングする「流れをよくする」こと

リトミックには「即時反応」といって聴いたり見たりしたものをすぐに行動に移すという事をたくさん行います。

情報をキャッチ(音が止まったのを聴く)

判断(止まったね!)

行動(身体の動きを止める)

振り返る(お友達と一緒に出来た!やった!)

音が止まると動きも止まるという簡単な事で書いてみましたが、年齢が上がると複雑なことを聴き分けて動いていくようになります。合図が3つ以上になると大人でもなかなかです。

情報をキャッチして判断、行動に移し、振り返るまでの流れをよくする、というのもリトミックの大きな目的の一つです。

例えば、ピアノを弾くのでも、先生の動きを見て、すぐに真似することが得意になる。聞いたことを理解して行動に移せる。お話を聞いて行動することも上手になってきます。

リトミック経験者のママから

「なんでもすんなりいく感じがします」

と聞いたことがあります。
リトミック卒業頃の子どもたちを見ているとなんとなくわかる感じがします。

ベビーちゃんたちは音が止まっても自分で止まるまでしばらく時間がかかります。情報キャッチから脳を経由して身体へ命令が届くまで少し時間がかかるのですよね。だんだんさっと止まれるようになります。

見たり聞いたりしたことを身体に伝えて思うように動かすことが出来る。

私はこれを「器用な身体つくり」と呼んでいます。
「しっかりと動く理想的な身体」を「思うように動かせる」ようになると素晴らしいですよね。

保育園で指導をし始めたころ、保育園の先生方に「何をするにも反応が良くなった」と言われたことがあります。即時反応のおかげですね。反応が良くなるなんてこれ以上の魅力的な事があるでしょうか?

さらに●●をしながら▲▲をする、など同時に複数のこともこなすようになっていきます。これも大事なリトミックの活動です。Step3後半以降、年少さん後半以降の活動です。この能力も持ってて損はしません。
ピアノを弾くときには2つどころか、とんでもなく沢山のことを考えながら音楽を作り出しています。

リトミックは音楽のトレーニングをしているように見えますが、本当に基礎的な能力を育てる教育です。

リトミックはなんとなく音楽をわかるようにしていくだけではありません。
音楽を使って、音楽教育もしながら、身体のコントロールも含めた基礎的な能力を育てていきます。

「動けて」「器用で」「音楽を知っている」

こんなお子さんにみんななって欲しいなと思っています。
ピアノの前にはリトミックを是非!

 

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